スポンジたわしの除菌と保管

スポンジたわしの除菌

スポンジたわしの正しい除菌(文部科学省 調理場における洗浄・消毒マニュアルより)

次亜塩素酸ナトリウムとは?

次亜塩素酸ナトリウムは高濃度では漂白剤として使われる薬品で、身近なものでは家庭用の塩素系漂白剤に含まれています。商品よって希釈して使用するものと、そのまま使用できるものがあり、薄めれば殺菌効果のみで安全性は問題ないと言われています。必ず、各商品の使用上の注意をよく読んでからご使用ください。
次亜塩素酸ナトリウムは、タンパク質汚れがあると除菌効果が著しく低下します。
希釈した次亜塩素酸ナトリウムは分解されやすい性質のため、保存せず、必要な際にその都度つくるようにしてください。
ご使用の際には、十分な換気を行い、ご使用後は十分に水ですすいでください。

次亜塩素酸でよくある誤解

Q.希釈せずに原液で使った方が効果がありますか?

A.目的に応じた希釈倍率で希釈して使うことをお勧めします。濃くても除菌効果は変わりません。必要以上に濃いとスポンジの劣化が促進します。
※また、すすぎが不十分だったり、浸け置きの時間が長すぎたりしてもスポンジの劣化が早まるので注意しましょう。
※また、すすぎが不十分だったり、浸け置きの時間が長すぎたりしてもスポンジの劣化が早まるので注意しましょう。

Q.次亜塩素酸ナトリウムの適正な希釈倍率は何倍でしょうか?

A.市販されている次亜塩素酸ナトリウムの有効塩素濃度は必ずしも同じではありません。6%のものや12%のものが主流ですが、他の濃度になっているものもあります。必ず原液の濃度を確認し、そこから計算して適切な希釈を行いましょう。
例)
6%の次亜塩素酸ナトリウムを用いて200ppmの希釈液を作りたいときは、
6%(=60,000ppm)÷ 200ppm = 300(倍)
10Lの水には10,000mL ÷ 300 = 33mL = キャップ(20mL)約1杯半
例)
12%の場合/10Lの水には17mL = キャップ(20mL)約1杯弱
※試験は自社試験による結果です。

スポンジたわしの保管

スポンジたわしの保管管理も洗浄の基本

保管状態によっては、劣化が促進されたり備品を汚染する可能性があります。正しい除菌をした後に、スポンジホルダーなどで保管してください。スポンジたわしが作業台などに直接触れないように注意しましょう。

保管の方法

スポンジと不織布の貼り合わせ製品の場合は、貼り合わせ部分が乾燥しにくいため、スポンジ面を下もしくは横にすることで乾燥が早く、衛生的に保管できます。また、エステルフォーム(ポリウレタン)素材の製品は、加水分解を遅らせることができます。穴や吊り下げ部がある製品は、フックなどに引っかけて保管してください。

購入後(使用前)の保管

スポンジ(ポリウレタン)は、時間の経過とともに劣化(経時劣化)する性質があります。光、熱、湿気などが主な要因ですので、ご購入後は冷暗所(室内で温度が低く一定に保たれ、直射日光が当たらない場所)で保管していただき、早期のご使用をお勧めします。

スポンジたわしの除菌後の保管