不織布の特長
スポンジに貼り合わせているザラザラの部分が不織布です。
ガンコな汚れを落としたり、磨くことができます。
不織布てなに?
不織布はその名の通り「織らない布」で、繊維を織らずに絡み合わせた布です。一般的な布は、繊維を撚って糸をつくり、縦糸と横糸により織ったり編んだりしてできています。これに対して不織布は、繊維そのものを重ね、熱や接着剤を用いて繊維同士を絡ませてシート状にしたものです。スポンジたわしで使用される不織布は、耐久性に優れたナイロンやポリエステルなどの合成繊維です。
不織布の製造工程
不織布の製造工程には、ウェブ形成と繊維結合の2工程があります。まず、ウェブと呼ばれる繊維の集積層を形成し、次に繊維同士を結合させます。また、製造方法も様々ですが、ここではスポンジたわしに使われる不織布の主な製法です。
行程1 ウェブ形成(乾式法)
数センチにカットした繊維をカードまたはエアランダム機で薄いウェブを形成します。必要に応じウェブを重ねます。
行程2 繊維結合(ニードルパンチ法)
ウェブにニードル(かえしのある針)を突き刺して絡め、生地にします。その後、樹脂や砥粒を含浸させて接着させます。
不織布の異物混入対策について
不織布の効果
不織布の「磨く」と「キズつけずに洗う」効果の違い
不織布には「研磨粒子入り」で『磨く効果』のあるものと、「研磨粒子なし」で『キズつけずに洗う効果』があるものとがあります。「研磨粒子入り」は製造の過程で、樹脂に混合した研磨粒子(粉状)を不織布に吹き付けたものです。それらを使って銅を磨き、効果の違いを確かめました。
「研磨粒子入り」で磨くと表面を削り取ってピカピカになります。
「研磨粒子なし」で磨くと表面の汚れだけを落とします。
不織布の効果の違いを踏まえ、使う場所や用途などで使い分けましょう。
(参照:たわしの種類と特長、洗浄ツールナビ)
(参照:たわしの種類と特長、洗浄ツールナビ)