貼り合わせスポンジたわし誕生

一般的なスポンジたわしは、スポンジと不織布を貼り合わせて作られています。

キクロンは1960年に世界で初めて、貼り合わせスポンジたわしを開発

研磨力に優れ丈夫なナイロン不織布、持ちやすくて泡立ちの良いスポンジ。それまで別々に使われていた。2つの素材を、世界で初めて貼り合わせた商品が「キクロンA」です。
「キクロンA」は食器洗いの常識を一変させました。

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kikulon_a_story_title_s昭和30年代、菊たわし製造所(現キクロン)の「しゅろたわし」は家庭の必需品としてゆるぎない地位にあった。ところが、創業者は、同商品ではおもしろくないと、画期的な「キクロンA」を考えた。しかし、思ったようには売れなかった。2・3年経ったある日、生涯忘れることのできない「異国婦人」との出逢いが…。
part1
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「しゅろたわし」は地場産業として各社が製造していた。

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創業者も例にもれず、「しゅろたわし」を販売していたものの、オリジナル性に乏しく、特長のある商品を求めていた。昭和35年、ダッコちゃんブームの年だ。

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彼は「ナイロン不織布」を見たのがきっかけとなり、「スポンジ」と貼り合わせる方法を考案する。こうしてキクロンAが、誕生したのである!

part2
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画期的な「キクロンA」ができた訳であるが、売れ行きが思わしくない。

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当時「しゅろたわし」が30円だったのに、この「キクロンA」は90円という破格な値段であった。

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得意先を訪れると、必ずキッチンに入り商品の良さを説明し…

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行き帰りの電車内では、乗り合わせた人にサンプルを渡して「とにかく使って下さい!文句なしに良いのです」といって回った。

part3
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2・3年たったある日…

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「売り上げを3倍にするイラストを描く自信がある」という絵描きが訪れた。

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それは当時としては画期的な「異国婦人」のイラストであった。彼は「キクロンA」のパッケージを一新させた。

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その後、同タイプ商品の価格競争が激化。値下げを相当悩んだが、品質とパッケージデザインがポイントとなり、価格維持を図った。この頃から、売り上げは倍々ゲームのように増えていったのである。

part4
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単に独創的であっただけでなく、「品質保証と安全性」を追求した「キクロンA」は相当なシェアを占める大ヒット商品になった。
使いやすさを追求する姿勢は今も変わらず、接着剤を柔らかくして、さらに手になじむ感触に仕上げるなど見えない箇所での研究開発を続けている。
あの絵描きが言った「3倍」が、何百倍になって、今の「キクロン」を支えているのだ。
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